仮想通貨取引所の中には、海外に拠点を持つものも多く存在し、その中にはレバレッジが高めで、多くのコインを取り扱っているという利点を持つものもあります。しかしながら、その一方で「海外の取引所だからこそ」という不安感を抱く方もいるかもしれません。
確かに、国内取引所と海外取引所とでは、特性や使い勝手が異なってきます。そのため、海外の取引所を利用する際には、セキュリティやサポートの対応力などをしっかりと確認して、自分自身にとって適切なものなのかを判断してから利用することをおすすめします。
当記事では、海外の仮想通貨取引所の中から5つを厳選し、その特徴を解説します。取り扱っている銘柄数やレバレッジの高さなどについて触れていきますので、是非とも参考にしていただければと思います。
おすすめの海外ビットコイン取引所5選
ここでは、ビットコイン初心者におすすめの海外ビットコイン取引所について、各取引所の特徴や強みを中心に解説します。
ByBit(バイビット)
ByBit(バイビット)は、シンガポールに本社を置く暗号資産取引所で、2018年3月に設立されました。世界中で広く利用されており、日本のユーザーも多いため、サイトは日本語で利用することができ、日本語のカスタマーサポートも提供されています。
この充実したサポートは、日本のユーザーにとって特に便利な特徴です。また、ByBitはセキュリティにも重点を置いており、国内の仮想通貨取引所と比べて高い安全性を提供しています。
そのため、海外の取引所に不安を抱く人々にもおすすめです。さらに、初心者向けに口座開設手続きも簡単に行えるため、仮想通貨取引の初心者にも利用しやすいFXブローカーといえます。
運営会社 | Bybit Fintech Limited |
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取扱通貨数 | 140種類以上 |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | 現物取引時:一律0.1% デリバティブ取引時:Maker0.01%、Taker0.06% |
入出金手数料 | 入金手数料:無料 出金手数料:無料(暗号資産送金時はマイニング手数料発生) |
入出金方法 | 入金方法:国内取引所からの送金、クレジットカード入金 出金方法:暗号資産のみ |
スマホアプリ | あり |
最低取引単位 | ビットコインの場合:0.000048BTC |
主な提供サービス | 現物取引、先物取引、ローンチパッド、ステーキングNFTマーケット、つみたて暗号資産など |
公式サイト | https://www.bybit.com/ja-JP/ |
暗号資産取引量は140種類以上
Bybitは、140種類以上もの暗号資産を扱っており、その多様性が大きな特徴です。
BTC、ETH、XRP、BCHなどの主要な暗号資産だけでなく、マイナーな通貨や新しいトークンにも対応しているので、トレーダーはこの幅広い選択肢を活かして、多彩な投資戦略を展開することができます。
たとえば、BTCとETHは価格が安定していて流動性も高いことから、短期のスキャルピングから長期保有まで、いろんなトレードスタイルに向いているという特徴があります。
この多様な暗号資産の取り扱いは、リスク分散や新たな投資機会の追求に役立つものであり、トレーダーに幅広い選択肢を提供しています。
デリバティブ取引に圧倒的な強みを持つ
Bybitは、世界で2番目に多いデリバティブ取引量を誇ります。この高い取引量は、多くのトレーダーにとって信頼性と安定性の証明であり、大きな利点である高い流動性を提供しています。
高い流動性は、短時間で大量の注文を実現することができ、スキャルピングトレーダーやデイトレーダーにとって特に有益です。迅速な注文執行により、短期間の価格変動を有効に利用して利益を上げることができます。
また、高い流動性は、大量の暗号資産を一度に取引しても市場に与える影響が少なく、より良い価格での取引が可能です。プロのトレーダーが多数参加しているため、市場のトレンドや分析を正確に予測することができます。
Bybitの高い流動性と素早い注文執行などのメリットは、世界中の仮想通貨トレーダーから高い信頼を受けていることを示しています。
日本語のサポート体制がある
Bybitは、Webサイトの内容からカスタマーサポート、そして教育コンテンツに至るまで、包括的な日本語対応を提供しています。
この徹底的な日本語サポートにより、日本人トレーダーは言語の壁や誤解からくるストレスを最小限に抑え、スムーズな暗号資産取引を行うことができます。
さらに、基本的な疑問から高度な暗号資産取引戦略に関する情報まで、幅広いトピックについては日本語での参照が可能です。
また、Bybitは日本語での教育コンテンツも提供しており、初心者から経験豊富なトレーダーまでが、自分のスキルに合わせて学習できる充実した教育コンテンツが用意されています。
CryptoGT(クリプトGT)
CryptoGT(クリプトGT)は、マーシャル諸島を拠点とする暗号資産取引所です。この取引所は、複数の通貨の入出金に対応し、利用時の手数料は無料です。
さらに、クリプトGTは仮想通貨FXにおいても強みを持っており、最大500倍のレバレッジを活用できる高いハイレバレッジ取引が魅力とされています。
運営会社 | Hatio Ltd. |
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取扱通貨数 | 58種類以上 |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
入出金手数料 | 入金手数料:無料(BTCの場合は約0.0001BTC) 出金手数料:無料(BTCの場合は約0.0001BTC) |
入出金方法 | 入金方法:暗号資産のみ 出金方法:暗号資産のみ |
スマホアプリ | あり |
最低取引単位 | ビットコインの場合:0.0001BTC |
主な提供サービス | 現物取引、DeFi銘柄取引など |
公式サイト | https://cryptogt.com/jp/website-home |
WEBサイトが日本語に対応している
CryptoGT(クリプトGT)は、日本人スタッフが在籍し、ウェブサイトも自然な日本語で提供されているため、非常に使いやすい取引所として評価されています。
翻訳ソフトではなく、自然な日本語で表現されているため、ユーザーにとってストレスのない環境を提供しています。また、メールやチャットを通じた問い合わせも日本語で行え、質問に対しても丁寧な回答が提供されます。このため、翻訳ソフトに頼る必要がなく、円滑なコミュニケーションが可能です。
海外の取引所の中には日本語対応していないものが多いですが、CryptoGTは日本の利用者に対して十分な配慮がされている取引所といえます。
最大レバレッジ500倍の取引が可能
CryptoGTは、預けた証拠金に対して1〜500倍までの取引が可能で、少ない資金で大きな利益を追求できます。
さらに、ゼロカットシステムが採用されているため、大きな損失が生じても、追証やマイナス残高の心配はありません。
強制決済機能のある高いレバレッジは、仮想通貨FXの初心者にも少ない資金で取引を安全に行える機会を提供しています。
取引通貨ペアが豊富
CryptoGT(クリプトGT)の特長の1つは、多様な通貨ペアを取り扱っていることです。
BTC/米ドルやETH/BTCなどの通常の通貨ペアに加えて、BTC/GoldやBTC/S&P 500、BTC/Twitter株など、メタルや株式指数などのトレードも可能です。
1つの取引所でさまざまな通貨ペアを選択できるため、投資の選択肢が広がり、多彩な取引戦略を展開できます。
各種手数料が無料
CryptoGT(クリプトGT)は、仮想通貨の入金および出金にかかる手数料が無料に設定されています。BTC(ビットコイン)の最小入金額は0.0001BTCで、少額からの入金も可能です。
さらに、出金手続きは24時間で行うことができ、取引にかかるコストは金時にマイナーに支払う手数料のみなので、非常に使いやすい仕様になっています。
セキュリティ性が高い
CryptoGTは、ユーザーの資産を非常に厳格なセキュリティ対策で保護しています。
具体的には、マルチシグ対応やコールドウォレットを使用して資産を管理し、16桁以上のパスワードを導入し、ウォレットのバックアップを継続的に行い、二段階認証などのセキュリティ対策を実施しています。
これらの対策は、ユーザーの資産を最高水準で守るために採用されています。
Bitfinex(ビットフィネックス)
Bitfinex(ビットフィネックス)は、2017年に世界で最もビットコインのドル建て取引量が多い取引所としての実績を誇り、200以上の仮想通貨を取引できます。
多くの通貨ペアから自分の取引したい銘柄を選びたいトレーダーには、Bitfinexがおすすめです。
運営会社 | 株式会社イフィネクスジャパン(K.K.iFinex Japan) |
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取扱通貨数 | 200種類以上 |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | Maker:0~0.1%、 Taker:0.055~0.02% |
入出金手数料 | 入金手数料:無料(法定通貨の場合は0.1%) 出金手数料:0.0004BTC |
入出金方法 | 入金方法:銀行振込、暗号資産 出金方法:暗号資産のみ |
スマホアプリ | あり |
最低取引単位 | ビットコインの場合:0.0005BTC |
主な提供サービス | 現物取引、証拠金取引、デリバティブ取引、ステーキング など |
公式サイト | https://www.bitfinex.com/ |
取引ツールが利用しやすい
Bitfinexでは、TradingViewを取引ツールとして利用しています。TradingViewはシンプルで高性能なツールで、他の暗号資産取引所でも広く支持されています。
すでに他の暗号資産取引所でTradingViewを使用した経験があるトレーダーにとっては、Bitfinexでもスムーズに取引を行えるでしょう。
さらに、Bitfinexは取引画面も見やすく設計されており、配色やボタンの配置などが工夫されています。
Bitfinexはトレーダーに便利なツールと使いやすい取引プラットフォームを提供しています。
強固なセキュリティ対策
Bitfinexのセキュリティ対策は、二要素認証、マルチシグ対応、そしてオフラインウォレットなど、多岐にわたります。
二要素認証では、ログインパスワードと確認コードの組み合わせを使用した認証システムが採用されており、マルチシグ対応では、取引時に複数の秘密鍵が必要とされます。
さらに、オフラインウォレットを活用することで、仮想通貨をインターネットに接続されていない状態で保管しています。これらのセキュリティ対策により、Bitfinexはユーザーの資産を確実に保護しています。
KuCoin(クーコイン)
KuCoin(クーコイン)は、2017年にシンガポールで設立された暗号資産取引所で、運営は「Kucoin Co., Limited」によって行われています。2023年9月現在では、世界200以上の国や地域でサービスが提供され、1,800万人以上のユーザーが利用しています。
KuCoinは、ビットコインはもちろんのこと、イーサリアムやリップルなど、600種類以上もの多様なアルトコインを取り扱っており、幅広い仮想通貨の取引が可能です。
運営会社 | Kucoin Co.,Limited |
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取扱通貨数 | 700種類以上 |
取引手数料 | 一律0.1% |
入出金手数料 | 入金手数料:無料 出金手数料:0.0005BTC(BTCの場合) |
入出金方法 | 入金方法:国内取引所からの入金、クレジットカード決済、サードパーティ決済 出金方法:暗号資産のみ |
スマホアプリ | あり |
最低取引単位 | ビットコインの場合:0.0005BTC |
主な提供サービス | 現物取引、信用取引、先物取引など |
公式サイト | https://www.kucoin.com/ja |
日本語に対応している
KuCoinは、日本語に対応しているため、日本のユーザーにとって非常に利便性が高いです。
以前は、ヘルプが英語表記だったり、トップページが日本語に切り替わらなかったりするなど、日本語対応に課題がありましたが、現在ではこれらの問題も改善され、日本語を使って全くストレスなく取引ができるようになりました。
700種類以上の仮想通貨が取引可能
KuCoinは700種類以上の暗号資産を取り扱っており、市場で注目されている通貨を積極的に上場させる方針を採っています。さらに、将来的に価値が上昇する可能性のあるアルトコインを比較的低価格で取引できる特徴もあります。
また、2022年10月10日にはメタバースの通貨「XANA (XETA)」を上場させたことで、KuCoinは注目を浴びることになりました。
独自トークンKCSを発行している
KuCoinは、独自の通貨であるKuCoinトークン(KCS)を発行しており、KCSを保有することにはいくつかのメリットがあります。その中には取引手数料の割引、新規仮想通貨の上場前に投資する機会、配当を受ける権利などが含まれます。
特に、KCSを保有することで取引手数料の割引を受けることができるため、KuCoinを利用する際にお得にトレードできます。
また、KCSは定期的に市場から買い戻しと焼却が行われ、流通量が減少するため、将来的な価格上昇が期待されています。
MEXC(エムイーエックスシー)
MEXC(MXC)は2018年に設立された暗号資産取引所で、シンガポールに拠点を置いています。
この取引所は、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの主要な暗号資産に加え、1,600種類以上のアルトコインを取り扱っているのが特徴です。
圧倒的な暗号資産取引量と高い流動性を提供し、多くのトレーダーから支持され、セキュリティ面でも非常に高い評価を得ています。
日本語にも対応しており、日本のユーザーにとって利便性の高い環境を提供しています。
運営会社 | MEXC Global Ltd. |
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取扱通貨数 | 1600種類以上 |
取引手数料 | 現物取引:一律0.2% 先物取引:Maker0.02%、Taker0.06% |
入出金手数料 | 入金手数料:無料 出金手数料:0.0003BTC |
入出金方法 | 入金方法:暗号資産、クレジットカード 出金方法:暗号資産のみ |
スマホアプリ | あり |
最低取引単位 | ビットコインの場合:0.0001BTC |
主な提供サービス | 現物取引、先物取引、ETFなど |
公式サイト | https://www.mexc.com/ja-JP |
1600種類以上の暗号資産を取り扱っている
MEXCは1,600種類以上の暗号資産に対応しています。
この取引所では、ビットコイン、イーサリアム、リップルといった主要な暗号資産だけでなく、1,600種類以上のアルトコインや、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)といった新しい暗号資産のトレンドも取引できます。
この幅広いラインナップは、様々な投資戦略を展開する上で非常に便利であり、トレーダーは新しい投資機会を早い段階で探し出すことができます。
高いセキュリティ機能を搭載している
MEXCは高レベルのセキュリティ対策が施されている点が特徴で、ユーザー資産を保護するために厳密な暗号化技術が導入されています。
ログイン時や出金時に追加のセキュリティコードを要求する二段階認証も採用されており、万が一ユーザーのパスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを大幅に防ぐことができる。
また、ファイアウォールとDDoS侵入防止システムも、外部からの不正アクセスを防ぐために導入されています。
独自トークンMXを発行している
MEXCは独自のトークンであるMXトークンを発行しています。
MXトークンは、MEXC内の様々な特典やサービスにアクセスするための重要な要素であり、MXトークンを保有することで、ユーザーは取引手数料の割引や特定のプロモーションやイベントへの参加を受けることができます。
MXトークンはMEXCの取引所でさまざまな目的に使用され、ユーザーに多くのメリットを提供します。
手数料の割引、トークン販売への優先参加、議決権、ステーキング報酬などのMXトークンの有効活用により、MEXCでの取引がより収益性の高い魅力的なものになります。
流動性が高い
MEXCは非常に流動性の高いFXブローカーです。
流動性とは、市場における取引がいかにスムーズであるかを示し、大量の資産を迅速に取引できる利点を提供します。高い流動性は、価格変動が激しい暗号資産市場において特に重要です。
高い流動性により、MEXCではスリッページが最小限に抑えられ約定スピードが速くなります。これは短期で結果を残すデイトレーダーやスキャルパーにとって非常に有利です。
流動性の高さは、大口投資家や機関投資家にとっても魅力的です。市場価格に大きな影響を与えることなく、一度に大量の仮想通貨を取引することができます。そのため、MEXCは個人投資家だけでなく機関投資家からも高く評価されています。
また、MEXCは多くの取引ペアを提供しており、これが流動性の高さにつながっています。ユーザーは仮想通貨資産を別の仮想通貨に簡単に交換でき、その過程で流動性を維持できる。高い流動性は、ユーザーにとって取引の利点を高め、市場においてより円滑な取引を可能にします。
日本語対応している
MEXC取引所は日本語に対応しています。これは日本のユーザーにとって非常に重要な要素であり、取引所を選ぶ際に大きなメリットとなります。
多くの海外の仮想通貨取引所では、英語による記載がほとんどで日本語サポートが弱いことが多いですが、MEXCのWebサイトとモバイルアプリはすべて日本語に対応しています。
さらに、MEXCでは日本語のカスタマーサポートも提供しているので、何かトラブルが発生したり、わからないことがあっても日本語で対応してもらえます。仮想通貨取引には高度な知識が必要とされることが多く、言葉の問題でサポートが受けられないという状況は避けたいものです。
また、MEXCは日本市場向けのプロモーションやイベントも頻繁に開催しており、日本のユーザーには他国のユーザーよりも多くの特典やメリットを提供しています。
ビットコイン取引所の重要性
ビットコイン取引所は、ビットコインの売買を行うために必要不可欠な場所です。
その役割は、個人や企業がビットコインを安全に取引できるプラットフォームを提供することにあります。取引所は、購入者と売り手をマッチングさせ、取引をスムーズに進める役割を果たします。
海外取引所と国内取引所の主要な違い
海外取引所と国内取引所とでは、以下のような主要な違いがあります。
取扱通貨数
ビットコイン取引所を選ぶ際に重要なポイントの一つが、取扱通貨数です。取引所によってはビットコインのみならず、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)といった他の仮想通貨も扱っています。
一般的に、海外の取引所は日本の取引所と比較すると、取扱通貨の種類が豊富です。
多種多様な仮想通貨の中から投資対象を選べるのは、投資の選択肢を広げる一方で、それぞれの通貨の特性を理解する必要があります。自分の投資スタイルに合った取引所を選べるよう、取扱通貨数もチェックしておきましょう。
日本円の対応状況
海外のビットコイン取引所と国内の取引所との違いの一つに、日本円の対応状況があります。国内の取引所では、日本円を直接デジタル資産と交換できますが、多くの海外取引所ではそのようなサービスは提供していません。
具体的には、多くの海外の取引所はビットコインや他の暗号資産の取引を主に米ドルやユーロで行っています。そのため、日本円をそのまま取引所に預けて取引を開始することは難しい場合が多いです。
しかし、各取引所で提供されているサービスやその利便性を考えると、日本円の対応状況だけで海外取引所を選ぶべきではありません。次節では、その他の選択基準について詳しく説明していきます。
レバレッジ取引の有無
ビットコイン取引で重要な要素の一つが「レバレッジ取引」の有無です。レバレッジ取引とは、一定額以上の資金(証拠金)を担保に、その数倍にも上る取引が可能なシステムを指します。
海外取引所では、レバレッジ取引が一般的に許可されており、最大で100倍の取引が可能な場合もあります。国内取引所では、規制の影響でレバレッジ取引が制限されるケースが多く見られます。
しかし、レバレッジ取引は高リターンが期待できますが、それと同時にリスクも大きくなります。したがって、自身のリスク許容度や経験に合わせて取引所を選ぶことが要となります。
追証制度の違い
ビットコイン取引所の選択において知っておきたいポイントのひとつが、「追証制度」の有無です。追証制度とは、資金不足で損失が拡大した際に、追加で資金を提供するよう求められる制度のことを指します。
海外取引所の中にはこの追証制度を採用しているところもありますが、それに対して日本国内の取引所は、金融庁規制により追証が禁止されています。そのため、リスクを抑えたい初心者には国内取引所がおすすめです。
ビットコイン取引所を選ぶ際のポイント
ビットコインを始めとする暗号資産の取引所を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
入出金手数料
ビットコイン取引所を選ぶ際の一つの重要なポイントは「入出金手数料」です。海外取引所は、国内のものと比べて手数料が安いケースが多いと言われますが、取引所ごとに差があります。
たとえば、
- 取引所A:入金無料、出金0.0005ビットコイン
- 取引所B:入金0.0001ビットコイン、出金0.0001ビットコイン
このように、取引所ごとに手数料の設定が異なります。取引頻度が高いほど、手数料は重要な選択基準となります。
自分の投資スタイルに合わせて、手数料の少ない取引所を選ぶことがおすすめといえます。また、取引所の公式サイトや口コミ情報をチェックして、最新の手数料情報を確認することも大切です。
取引量
取引量は、取引所が毎日の取引で処理するビットコインの量を指します。取引量が大きい取引所は、その市場で多くのユーザーが活動していることを示しており、価格の安定性や流動性が高いと言えます。
たとえば、取引所Aと取引所Bがあり、取引所Aの日々の取引量が1,000BTC、取引所Bが100BTCだとします。この場合、取引所Aの方が取引が活発であることが分かります。したがって、取引所Aは価格変動が少なく、売買のタイミングを選びやすいという利点があります。
表にまとめると以下の通りです。
取引所 | 取引量 | メリット |
---|---|---|
取引所A | 1,000BTC | 価格変動が少なく売買のタイミング選びやすい |
取引所B | 100BTC | 取引が少ないため、価格変動が大きい |
このように、取引量を見ることで取引所の動向を理解し、自身の投資スタイルに合った取引所を選ぶことができます。
取引方法のバリエーション
ビットコイン取引所選びの重要なポイントとして、取引方法のバリエーションが挙げられます。ビットコイン取引には「スポット取引」と「先物取引」などの複数のタイプが存在します。
スポット取引とは、売買契約を締結した時点で物理的に取引(ビットコインの売買)が成立する方法です。
先物取引では、将来のある時点でビットコインを特定の価格で売買することを約束する契約を結びます。各取引所により、取り扱っている取引方法は異なります。
取扱通貨数
取引所選びの重要なポイントの一つが、取扱通貨数です。ビットコイン以外にも様々な仮想通貨が存在し、それぞれの価値や特性が異なります。各取引所によって取扱いのある仮想通貨は異なるため、自分が主に取引したい仮想通貨がそこで取り扱われているかを確認することが必要です。
たとえば、以下のような取引所とその取扱通貨数があると仮定します。
取引所 | 取扱通貨数 |
---|---|
取引所A | 10 |
取引所B | 20 |
取引所C | 30 |
取引所Cは取引所AやBに比べて取扱通貨数が多いため、多種類の仮想通貨に投資したい方には適しています。特定の通貨に焦点を絞りたい方は、その通貨の流動性が高い取引所を選ぶとよいでしょう。
セキュリティ
ビットコイン取引所を選ぶ際に最も重要なポイントの一つが、セキュリティです。取引所はユーザーの大切な資産を保管する役割を果たすため、万全のセキュリティ体制が求められます。
取引所のセキュリティレベルを判断するためには、ログイン時にパスワードだけでなく、携帯電話などに送られる一時的なコードの入力を求める二段階認証などが備わっているかを確認しましょう。
まとめ
ビットコイン取引所を選ぶ際には、取引量や取扱通貨数、セキュリティ面をしっかりと確認することが求められます。また、海外取引所を利用する場合には、日本円の対応状況やレバレッジ取引の有無など、国内取引所とは異なる視点からの選択が必要となります。
自分自身の投資スタイルや目的に合った取引所を選ぶことが、成功の第一歩です。また、二段階認証の設定など、セキュリティ対策もきちんと行うことで、安心して取引を楽しむことができるでしょう。
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