ビットコインの半減期は、ビットコインに携わるすべての関係者に影響を及ぼす重要なイベントとされています。
次の半減期は2024年に予想されており、このイベントがビットコインの価格にどのような影響を及ぼすかは、トレーダーにとってはかなり関心の高い話題となるでしょう。
しかしながら、過去のビットコインの半減期では何が起きたのかを振り返っておくことで、次の半減期に備えた慎重な判断を行うための材料とすることができます。
そこで当記事では、2012年から始まった半減期の歴史について、チャートを紐解きながら詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
チャートから見るビットコインの半減期の歴史
これまでのビットコインの半減期は2012年、2016年、2020年の計3回訪れています。
ここでは、過去に起きた半減期について詳しく解説します。
2012年半減期
ビットコインは2012年の11月28日に、初の半減期を迎えました。この時期、WordPressでビットコインを利用した決済が可能となるプラグインが登場し、これが後押しとなり、2009年の1ビットコインあたり約0.07円から、大幅に価格が跳ね上がり、1ビットコイン=約900円まで上昇しました。ただし、この時点ではビットコインは新進の技術であり、市場参入者や投資家はまだ少なかったようです。
その後も分散型投資(DeFi)の普及により、暗号資産市場全体が順調に推移しました。半減期から5ヶ月後には1ビットコインあたり約130万円に上昇しました。
2016年半減期
その後、2016年の7月9日にビットコインは2回目の半減期を体験しました。この年の半減期には、1ビットコインが約7万円まで価値を増しました。ところが、8月には香港の有名な暗号資産取引所Bitfinexが約12万BTCの盗難被害に遭い、一時的に価格が下がりました。しかしながら、その後1年間で価格は復活し、その年の12月には1ビットコイン=約11万円となりました。この頃には、日本でもビットコインを買う人が増え、取引が活発になってきました。
2020年半減期
そして2020年5月11日、ビットコインは3度目の半減期を迎えました。この半減期の直前には、新型コロナウイルスがパンデミックと呼ばれる状況になったことが発表され、株や金など他の資産価格も大幅に下落しました。その中で1ビットコインは約52万円まで価値を落としました。しかし、新型コロナウイルスの影響が続く中でも、各国政府の金融緩和策と3度目の半減期により、ビットコインの価値は1BTC=約100万円まで回復しました。
その後も分散型投資(DeFi)の普及により、暗号資産市場全体が順調に推移しました。半減期から5ヶ月後には1ビットコインあたり約130万円に上昇しました。
まとめ
ビットコインのマイニング報酬は、2012年の最初の半減期において50BTCから25BTCへと大幅に減少しました。その後もこの傾向は続き、第二回の半減期では報酬は12.5BTCまで落ち込み、第三回の半減期にはさらに6.25BTCまで減少しました。次回の半減期が訪れるとき、この報酬は3.125BTCにまで縮小すると予想されています。
過去三度の半減期を経験したビットコイン市場では、その都度価格はゆっくりと上昇する一方で、半減期直後には一時的な価格低下も観測されました。
しかしながら、最後の半減期後の価格上昇は新型コロナウイルス等の外部要因も影響を及ぼした可能性があるため、半減期だけが価格変動の全てを説明するわけではないと理解する必要があります。
次回の半減期における予想については、過去の動きだけを参考にすることは困難です。ビットコイン市場は非常に複雑で、多種多様な要素が影響を及ぼすため、半減期以外の世界経済の動きや規制の状況、さらには技術進歩等も考慮しなければなりません。
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